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はしごから落ちて奇跡的に元の状態に戻ったわたしその6

23日 2日目 続き

Sさんは、3時間かかった理由を、おはなししてくれた。
Sさん
「長野県に入る時に、渋滞に引っかかっていました。」
わたし
「遠くからありがとうございます。」
Sさん
「調べずに来たら、かなり遠かったです。」
わたし
「そうですよね!」
Sさん
「でも、山が綺麗でした。
りんごが、実っているところなんて見た事なかったので、良かったです。」
わたし
「同じ山でも、岐阜県とはかなり景色が違いますね。」
Sさん
「そうでしたね。」

サイマティクスの音を当てていただきながら、
前回施術していただいた時のように、自然なおしゃべりがとても心地良かった。

Sさん
「関さんの身体が、一生懸命治ろうとしていますよ!」
わたし
「えっ!分かるんですか?」
Sさん
「サイマティクスの音が入るのが分かります。」

サイマティクスの音が、時々転調する。
すごく大きな音。
この音は、どこに効いているのだろうか?
わたしは、うつ伏せで寝ていて、Sさんの顔を見ることが出来ない。
けれど、狭い部屋の中で、Sさんが、小さく動いて、わたしの為に治療してくださっているのが分かる。

「わたしは、右手が痛いのと、左足が痛いのと、
あと背中と骨と、骨盤の中と、股関節、あと膝も痛いです。」

とにかく、痛いところを、Sさんにどうにか伝えようとした。
「ずっとうつ伏せなので、首が痛くて辛いのです。」

わたしは、今まで、ずっと仰向けで寝ていた。昨日から、ずっとうつ伏せなので、とにかく首が痛くて辛かった。それも、寝不足の原因だと思っていた。

けれど、実際には、ものすごい痛みだったのが、
奇跡的に、うつ伏せ寝で、痛みがある程度おさまっていて、自宅療養出来ていたのだった。
それは、Sさんが来て治療してもらい、痛みがひけて来て、だんだんと忘れてしまったのだけど、
Sさんが来てもらってもダメだったら、救急車だな。と決めていた。

夜中や昼間も
痛い時
Sさんが来るまで我慢しよう。
あと少し
あと少し
そう思っていた。

それが今は、Sさんが来て
治療してもらっている。
なんて幸運なんだろう。

時計を見るともう2時間が過ぎている。

Sさんは、来ると決めて来てくださったけれど、
ものすごく遠い道のりだったし、
帰りも遠い道のりだと思う。

Sさん
「出張したことなかったので……」
わたし
「夏になったら、来てください。
たくさんやって欲しい人がいます。」
Sさん
「そうですか?嬉しいな」

そんな会話もしていた。

続く