なんで、今頃、干し柿なんだろうか?
また、昔の事を思い出してしまった。
今からもう、18年前、ある所で働いていた。
ある日、
1人の男性が、床に寝そべっていた。
その人は、時々そうゆー事があるので、
声をかけてみた。
反応がない。
顔面蒼白で、息が分からない。
脈もちょっと分かりづらい。
これは、緊急事態だって気がついて、
口を見ると、
何だか、いっぱい入っていた。
とにかく、出さなくちゃと、
手袋も付けずに、
とにかく取り出した。
干し柿が、
一つ
二つ
三つ
四つ
五つ
と取り出し始めていると、
新人さんが、
手袋って
取りに行った。
戻って来た時には、
………
八つ
終わりかな?
と思ったら、
ごほん
ごほん
と息をされて、
九つ目が出てきた。
そうたら、普通に戻り、
「ありがとう」
って言われた気がした。
盗み食いって行動だったらしい。
……… ……… ………
それから、時が過ぎ、
その方がどうしているかも分からないし、
その仕事場を辞めて、17年になる。
我が家では、毎年冬に、渋柿をいただくと、干し柿を干している。
作っても、なかなか、食べきれずに、腐らせてしまうこともある。
そんな時、あの人に、
「ゆっくり食べさせてあげたかったなぁ。」
って思い出す。
わたしにとって、なんてことない、干し柿。
どうしても食べたかったならば、
息が止まるほど口にいれずに、
小さく切って、
一口づつ
ちゃんと食べれるか?
見ながら食べられたら良かったのになぁ。
美味しい?
って聞いてあげれたら良かったなぁ。
働いていた時は、時間に追われて、
忙しくて、そんな風に考えられなかった。
今、脳内パンデミックになっているので、
生きること、死ぬことについて、
色々考えてしまう時がある。
せっかく生きているのだから、
食べたい物を、安全に、美味しく、
食べれたら良かったなぁ。
死んでしまったら、
食べれなくなってしまうのだからね。
当たり前だけど、
本当のこと。
身体に悪いからって、
本当に食べたい物を、無理して我慢する方が、
身体に悪いって、
脳内パンデミックのわたしは、思ってしまいます。
好きな物を、食べる幸せ。
至福の時間ですよね。
わたしの脳内パンデミック始まりの日読んだら、脳内パンデミック感染要注意!!