2023年11月25日（土）4日目
右腕の痛みと、首の痛みがあり、うつ伏せ寝が辛かった。けれど、割と良く眠れた。
わたしは、眠りながら、考えていた。
交通事故でお亡くなりになってしまった、おばさんは、わたしの思考を広げる為に、苦しみを示してくれたのかも知れない。
自らの死を通して……
おばさんは、生前わたしを、許してくれていたようで、「かわいい姪っ子だから仕方ない」と
そのように言ってくれていたと、後日いとこのお姉さんからお聞きした。
おばさんの事がなかったら、すぐに救急車に乗っていたかも知れない。
おばさんの状況とわたしの状況が、似ていると思ったのは、わたしの思考だった。
いとこのお姉さんと話した時、全然違うと言われた。
けれど、おばさんの事があったから、
わたしの思考の中では、
サイマティクスしかない！！
と
サイマティクスを選択する事が出来たのだった。
昨日Sさんが、メールしてくれたCDが届いた。
すぐ、CDプレイヤーにセットした。
反応しなかった ……
あ〜
ダメだった。
すぐSさんに連絡して、専用CDをお願いした。
わたしは、日付を数えている。
いつまでに元気になれるだろうか？
もっと簡単に元気になれると思っていた。
けれど、今では寝返りさえ1人で出来ないどころか、痛くて横向きも仰向けも出来ない。
家族に、食事を作ってもらって、
持って来てもらって、
食べ終わったら片付けてもらう。
86歳になるお姑さんは、わたしのオムツ交換までもしてくれているし、畑に行って、わたしが張った取り除けの網を、全て1人で取り込んでくれた。
本当に申し訳ない。
何も出来る事がない。
りんごの発送の準備を、1人でやりたかったけれど、もうそれも出来そうにない。
とにかく、寝ることしか出来ない。
布団が汗で、しっとりしている気がする。
こんなに動けなくてどうしようか？
そんな事を、繰り返し考えていた。
右腕が痛かったり、首が痛くてどうしようもない。
歌でも歌ってみようか？
と思うけれど、
わたしは、お嫁に来てから、
忙しく働くばかりで歌を歌って来なかった。
歌える歌は？
と思考を巡らせる。
夏をあきらめて
愛はかげろう
なんて、渋い歌……
わたしが、中学の合唱部で、みんなで歌った曲。
先生の趣味の曲だった？
YouTubeで検索をして、
懐メロを歌った。
懐かしい。
涙が流れて来る。
泣いたのは、いつぶりだったかな？
次から次へと検索して歌う。
わたしの目の中のイメージに、
母と祖母が2人で、合唱コンクールに来てくれて、微笑んでいる姿が見えた。
反抗期だったわたし。
嬉しいと言ったことがなかった。
母と祖母、2人で来てくれた時、
本当に嬉しかったんだ！！
こんな古い記憶を、思い出した事がなかった。
いつも思い出すのは、母や祖母が亡くなる直前の切ない表情ばかりだった。
母と祖母の微笑みを思い出して、
嬉しくて泣いて、少し眠った。
Sさんにメールする
わたし
「両膝の痛みが、出て来ました。あまりに痛すぎて、歌を歌っていたら、10代の頃の歌ばかり……
祖母と母が、笑いながら聞いてくれた事を思い出しました。それから、起き上がれないので、脊椎関係の音もお願いします。」
Sさん
「痛みを紛らわす為に、歌を歌う。
その精神力素晴らしいです。
10代の時の歌、いいですね。
膝の音も脊椎関係の音もちゃんと入れますね。
もう少しだけお待ちください。」
わたし
「ありがとうございます。」
わたしは、この頃、ずっと思っていた。
入院したらどうだっただろう？
とイメージしていた。
わたしは、救急車に乗りたくなかった。
病院に着いたら、まず検査。
うつ伏せしか出来なくて、
動くと激痛だったから、
痛み止めを打たれただろう。
そればかりではない、
痛み止めの強いのは、麻酔だ。
手術は、麻酔を使う。
わたしの父は、常々言っていた。
「痛み止めを使ったら、
その分だけ治るのが遅くなるんだぞ！
覚えておけ。」
父は、繰り返し言っていた。
しかし、父の言葉に反抗して、
生理痛の時に、坐薬を使った事があった。
働いている時は、痛みがなく良かったのに、
帰って来たら激痛になった。
そして、それを繰り返したら、喘息になった。
父は、言った。
「一度壊した体は、すぐには治らない。
3日無理したら
3日で体は、治らない。3倍かかると思えよ。」
そんな父の言葉を思い出して、
繰り返し思い出しては、
自分を納得させていた。
わたしは、早く治りたいんだ！！
どこかで聞いた覚えがある。
骨折して、自然に治った骨は、強くなると……
どこで聞いたのか？
思い出せない。
わたしは、早く治りたい。
また、りんごのお仕事をしたい。
出来たら、荷造りをして、お客様に送りたい。
わたしは、もう一度、りえ先生と北村先生のYouTubeを観た。
ハッとする。
なぜ、りえ先生が、初めに曲がったスプーンを見せてくれているのか？
わたしは、全く気付けていなかった。
サイマティクスの音は、量子物理学の中に入ると言われている。
だとすると、信じる力が強いほど、
治りが早いはずだ！！
わたしの決断は、絶対間違っていないはずだ。
続く
