22日続き
夜
体中が痛くて眠れない。
うつ伏せ寝が辛い。
右手が痛い。
吐いたりしたら、救急車で運ばれてしまう。
あまりの痛さに、
Sさんが来るまでは、我慢する。
それを、自分に言い聞かせていた。
頭の中では、父が言ったことを、思い出していた。
麻酔や痛み止めを使わない方が早く治る!
全身の痛みを感じながら
全身の痛みを受けるのは、
自分に理由がある……
そんな事を繰り返し考えながら
時計ばかりを見ていた。
夜が長く痛みがあって
眠れなかった。
首と右手が痛い
体中が痛い。
イメージするのは、
救急車で運ばれていたら
どうだっただろう?
たくさん検査をされただろう
CTやレントゲン
うつ伏せ以外は、物凄い痛みなので、
痛み止めされて検査されただろう?
きっと手術もすることになったと思う。
おばちゃんが亡くなったのは、骨盤の中で何かが起こったからじゃないか?
病院は、整形外科と外科と内科と連携が難しい時がある。
先に骨を治療して、内臓が後回しになった事はなかったか?
そんな事を、ぐるぐる考えて眠れなかった。
とにかく一つ言えることは、吐いたりしたら駄目だと言う事。
とにかく、
Sさんが来るまでは、救急車に乗らない。
11月23日木曜日
まだ1時……
まだ2時……
夜中、時計ばかり見ていた。
朝方眠れたようだった。
お姑さんが声を掛けてくれた。
「夜中うなされていたね」
お姑さんも、わたしの唸り声で
眠れなかったみたいだった。
続く